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火曜日、1年生の初級クラスでのできごと。

「~に○○がいます/あります」の文型の練習のために用意してきたのは

「教室の中に、男の子は何人いますか

「教室」も「男の子」も習ったし、人数の数詞も確認できるし、なかなかちょうどいい質問だぜーふっふー
と思っていたのも束の間。

「はーい、男の子は立ってくださーい」

「ひとりー、ふたりー、さんにーん、よ・・・!?」

次の瞬間、目に入ってきたのは

「いやーーーーーー!!!」
と体全体でアピールしている、ネコ顔が超ラブリーな色白の

彼・・・・女



しまったぁぁ忘れてたぁぁぁ

「私は男の子じゃない!!」と
首を横にぶんぶん振って、必死にアピールされ、
まわりの子もみんな口々に彼女を指差して「オカマ、オカマ」と連呼。笑

別に強制させるつもりもないので、「うん、あなたは座ってていいよ」とうなづくと

「せんせいチャイディー(やさしい)!!!」

と大喜び。みんなもなぜか拍手

彼女はいつも体をナナメ45度にくねらせ
「せんせぇぇぃ、こんにちはぁ
と挨拶してくれるかわいいオカマちゃん
1年生だから、先輩のオカマみたいに女子の制服は着れなくて、
男子用の制服を着てネクタイをして、髪の毛も短いけど、顔も中性的にかわいいの。
授業で当てると「ハイッ!」と頭のてっぺんからどでかい裏声で返事をします。

忘れててごめんねー。

「教室の中にオカマはひとりしかいません。」

っていうのもついでにやればよかったなー。

それにしてもオカマの学生多すぎ。
ゲイもオナベも多いので、もはや普通過ぎて、いるのが当たり前。

自由だなぁ。
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今週から夏休みがあけ、本格的に仕事がはじまりました。

あたしがやる主な仕事は夜間コース1年生の初級の授業を2クラス。
週4であるクラスで、5人くらいの先生とローテーションで教える方式です。
だいたい週2回教える予定。
あとは工学部(ザ・男祭り)の国際コースの副専攻のクラス。これも初級。
ローテーションで、月2回くらい回ってきます。
そのほかは、他の先生のアシスタントにいったり、見学しにいったり、
スピーチ大会の指導をしたり、学生の話し相手になったり・・・。

実習生だから、他の先生に比べたら授業は全然少ないんだけど、
なんだかんだで、なかなか疲れます。

そしてありえないくらい凹みます。

1~20までの数字の読み方を教えなきゃいけないのに、なぜかテンパって1~10まで教えたあと、11~19をすっとばして、20だけ教えて満足して終わったり・・・
ひらがなを習ったばっかりなのに、「は」が助詞になったら「わ」って読むことにまったく触れずにいきなり文型教えちゃったり・・・
などなど失敗談は毎回増え続けるばかり。

でも何よりも、一生懸命準備していった授業で「わかりません」と言われることほど、ショッキングなことはない。
あたしは準備が大大大大大嫌いで、後で見直せばびっくりするほど穴だらけな教案作ってるけど、
「N1はN2です。」の超初歩文型からわからないと言わしめてしまったっていうことのショックの衝撃と言ったら、もう!

大事な基礎の授業であたしに当たってしまったクラスは本当にかわいそうだー!!!
ごめんなさいと何回言っても足りないくらいだー!!!


と、たったの一言で一瞬にして奈落の底に突き落とされることもあるわけで・・・
そんでも、文字なんてものは自分で書きまくって覚えるしかないわけで・・・
授業時間は限りあるもので、そして学生みんなのものなわけで・・・
30人もいれば、温度差もあれば、レベルの差もあるわけで・・・

って言い出したらキリがないけど。

他力本願すぎる学生たちにもそりゃ問題はあるだろうけど、やっぱりあたしにも責任がある。

実習しに来たあたしの経験が増えることなんて、彼らには全く関係のない事柄だし。
授業は彼らのものであって、あたしのものではないし。
なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいにならずはいられないのです。

そして、みんながわかって楽しい授業なんて、夢のまた夢だなぁ、なんて思ったりしています。

当たり前だけど、「働く」ってことは大変なんだ。
社会人が、いかに土日が楽しみかってことが、よーくわかった。
ハナ金の本当の意味が、よーくわかった。
金曜日が嬉しすぎるし、何よりビールが飲みたくなる気持ちが、よぉぉーっくわかった。

新米の先生二人と金曜はおうちで飲んで反省会みたいな会話をしてた。
土日にごほうびがないとやってらんない!ってことで、土日はプチ贅沢をすることに決めた。

自分の授業を振り返り、後悔と反省の念に駆られ、来週の仕事を憂い暗くなる・・・
でも最終的には学生の作文のおもしろい間違いとか、宿題のおもしろ回答なんかを見て、笑う笑う!!!
なんてひどい教師!!笑
自分らタイ語わからんくせにねぇー 笑
ぶっちゃけ「なんでこんなんがわからんねん!」
っていう気持ちもなくはないけど、やぱね、かわいいっ

タイの学生ってほんと幼いの。
1年生に至っては、中学生みたい。
女子大生が読む日本の雑誌、SEVENTEENだからね。
日本の小学生が好きなキャラグッズとか本気で大学生が使うしね。
あのキャピキャピ感は、日本の18歳でもなかなか出せないよ。

ま、こんな感じで浮き沈み激しく、こそあどの導入方法をマジメーに考えたりー
あの学生ってやっぱオカマだよねー!?あの子は女だけど心は男らしいよー!!とか
パソコン直しにくるお兄さんめっちゃかっこいいわ~ とかいう
くっだらなーい話にも、全力で励んで、充実した日々を送っております。

1ヶ月に及ぶサマーコースが終了。

毎回、75分の授業を準備するのに2日以上はかかり、反省はキリがなかった。
準備段階で「もういや・・・無理・・・」って何回も思った。
暑苦しくて寝れない夜に、帰りたいって何度も思った。
次の瞬間には、このままじゃ帰れない、何もしてないって言い聞かせてた。

完璧がない作業。これで大丈夫だなんて絶対に思えない。
見直せば穴はいくらでも見つかるし、終わりがない。
工夫を凝らし、あれこれ内容を考えて最善を尽くすだけ尽くしても、
まだ何かあるんじゃないかって思ったり、教えたいことを欲張りすぎて、
本来の目的を見失ってしまったりする。

逆に、ラクをしようと思えば、どこまでも手は抜ける。
自分で妥協点を見つけなきゃいけない。
「これさえやれば」の最低ライン。

あたしはそれが人よりも低い。
怠け者だから。
ラクな方へばかり流されるから。
自分の部屋では勉強も仕事もできないから。

もともと計画的にプランばっちりたてて、その通りにやるっていうのは苦手。
まーとりあえずこんな感じで、あとは臨機応変に、がいい。
だからあたしの教案は、細案なのにすかすかなのである。

そんな行き当たりばったりの授業でも、学生が半分しか来なくなっても、学生に助けられていた。
ムードメーカーの彼が来てくれるから、授業の雰囲気がよくなったし、笑いが起きた。
わからなくても、照れ笑いでも一生懸命話してくれる彼女がいたから、救われた。
せんせーいって遠くからでも大きく手を振ってくれるから、あたしも笑顔になれた。

終わったあとの達成感とか満足感とか、期待してたより感じなくて。
努力が足りなかったからか、と軽く失望したけど、何よりもほっとした。
気づかないうちにいっぱいいっぱいだったんだ。

理想の授業のやりかた。
軸をつくって、ゴールを設定する。
あとは授業をしながら、反応をつかみながら。
絶対、たくさん経験を積まないとできないだろうけど。

芯のある柔軟性は、授業にもいえること。
それだけは身をもって学んだことだって 、胸はれる。

大変なのは、これから。
まだまだ、帰れないよ!

81bd867e.jpeg授業に行くときに通る、めっちゃ気に入ってる橋から。
人文学部は他の学部よりも緑がいっぱいで、池もある。
暑くても木の下は涼しいよ。
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ひよっこ日本語教師
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